秒速5センチメートルがきっかけで付き合った元恋人との話
人生で初めてできた恋人は、秒速5センチメートルが好きだった。
秒速を初めて見たのは中学生の頃で、
陰気な学生だった私はネットで調べた「鬱になるアニメ」でその作品を知った。
正直、鬱にはならなかったというか理解ができなかった。
暗くて、絵が綺麗で、テーマ曲の山崎まさよしの曲が良かったので、MP3プレーヤーに入れていた記憶がある。
秒速が好きな彼と初めて会った日が2016年で「君の名は。」が上映されたばかりだった。
飲み会の席で「僕は新海誠が好き」と彼は言い
「私、秒速見たよ」と言った時、彼の目が輝いたのを覚えている。
しばらくして都内の名画座で新海誠特集があると知った私は彼を誘い、そこから交際がスタートすることになった。
私たちを繋ぐきっかけとなった秒速の話を付き合った後も彼はよくしていた。
彼は頭が良かったので理解できていたのかもしれないが、21歳の私が貴樹の気持ちは今一つ理解ができずにいた。
その後、彼とは色々あり私が振られる形で別れることになった。
第三部「秒速5センチメートル」
貴樹は社会人となり、3年付き合った恋人もいた。
明里はというと結婚を控え幸せ真っただ中という感じだ。
貴樹は出せないメールを書いていたが、まだ明里のことが好きだったのか?という疑問がある。
多分、もう好きではないと思う。
彼は明里の住所を知っていたので本当に好きなら、家に行くなりできたはずだ。
実際に中学生の貴樹は明里に会いに行くことができた。
しかし、その後の貴樹は明里に会うことができなかった。
貴樹にとって明里は美しい過去の思い出となり、
大人になると明里のことを考えながらも東京ではちゃんと恋人も作り現実を生きていたりする。
私の話に戻る。
最近、久々に元恋人に会った。
私の家の近くのいいレストランでご飯を食べた。
彼は大人になっていて、オーダーメイドスーツを着て男らしくなっていた。
私以外の女の子とも付き合ったらしい。
レストランで私たちはお互い会社の愚痴やボーナスで何を買ったか、海外旅行は何処へ行ったかなど色々な話をした。
学生時代の彼はみんなと違っていて、話が面白くて、少し面倒くさかった。
お金が無いからデートは散歩や喫茶店でお互い持ち寄った本を交換して読んだり、公園でお喋りが多かったが、彼といるだけで幸せな時間だった。
今の彼も私も東京の社会人をやり、日々の仕事に忙殺され、それと引き換えに得た給料を食べログの評価の高いご飯屋で当たり障りのない現状報告をしている。
もう二度とあの日は戻ってこないことを知った時、貴樹が見ていたのは明里ではなく「中学の頃の明里」であることに気付いた。
手に入れることのできないものを何時までも追い求めるのは虚しい。
付き合っていた当時、彼が話していた秒速の話をようやく理解できるようになった時、彼はもう秒速の話をしなくなっていた。
私も面倒くさいあの頃の彼が別れた後も好きだったが、
もうそんなこと言えなくなっていた。
終わり
■
久しぶりに素晴らしい貧困女性ドキュメンタリー『テレクラキャノンボール2013』を見た。
出てくる女性はみんな歪だ、太っているのに異様に短いスカートだったり、みんなタバコ吸うし、髪の毛は染めて何ならプリンになっている。なんだか表情が変。一人も高そうな服を着ていない。
テレクラキャノンボールは監督がテレクラで見つけた女性と交渉してAV出演させ、そのプレイ内容でポイントを稼ぐというルールがある。
テレクラキャノンボール2013は大ヒットし、映画館で何度も上映され、AVを普段見ない女性たちまで見る作品となったが、出演交渉した当時は顔出し5万でAV出演した女性はどれくらい理解できていたのか定かではない。
私がこの映画を初めて知ったのも友人からで、面白いものがあるということで一緒に笑いながら見た。
しかし、セックス終わった後の身の上話をする彼女たちの表情を同じ女性として見ていて、しんどいものがあった。
監督たちは可愛いねとか、ありがとうって言って最後に抱きしめたりするけど、このホテルを出たらきっと忘れてしまう。
ホテルに戻って監督の男性たちで撮った映像を見てゲラゲラ笑い、
映画の最後では全てを”男たちの戦い”として女性をなかったことにする。
同じ女として彼女たちの人生はしんどすぎる、しんどすぎて面白い。
夢 : 空飛ぶレース 悪い薬
5/13 夢二つ見た日
もはや原付みたいなすごい自転車を手に入れて、空を飛ぶレースに参加することになった。チーム戦だった。
私のチームでは私の自転車が強力で優勝候補と思われたのに、駅に止めてたら鍵をなくしてレースに間に合わなくなった。
チームのメンバーの後ろにのせてもらってレースに参加することになった。
地元駅のところに巨大なプール?細長いウォータースライダーができてて、そこを並走しながら空を飛んだ
________
埼京線の下りでの出来事。電車に乗ってたら隣に好きな人が座った。(具体的に顔はわからないが、認識として好きという感情が存在)
私はわざと肩にもたれ掛かって、ヘラヘラしてたら、なんか悪い薬(合法)薦められてとりあえずやって、楽しくワイワイしてた。
私の隣の隣、好きな人の隣にいた友人が悪い薬(違法)をやりだして、さすがにそれはやらないわ〜って無視してたら警察が来た。好きな人の友人が汗ダラダラになってしかたないから、警察の目を見計らって浮間舟渡の線路に悪い薬を投げた。
しかし、線路に違法な薬物捨てるのもきっと見つかるだろうなとか考えてた